越境ECをはじめるための基礎知識!Shopifyで海外市場へチャレンジ

海外市場への進出は、多くの日本企業にとって新たな機会をもたらす大きな一歩です。特に越境ECは、その手軽さと拡張性で注目を集めています。

本記事では、越境ECをはじめたいと考えている方に向けて、基本的なガイドラインをご紹介します。また、越境ECを始めるためにおすすめのプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」について、おすすめの理由やメリットも合わせてご紹介。Shopifyで越境ECを始める際に役立つ便利なアプリも紹介しています。越境ECの世界で成功を掴むための第一歩につながると幸いです。

Shopifyアプリでeギフトを簡単にはじめるなら『MakeGift』

目次

越境ECとは?

越境EC(電子商取引)は、国境を越えて商品やサービスを販売するビジネスモデルです。

日本市場にとって、越境ECは大きなビジネスチャンスの潜在力を秘めています。日本製品の品質や独創性は世界的にも高い評価を受けており、海外の消費者からの需要が急増しています。直接海外に店舗を出店することは簡単ではありませんが、越境ECを活用することで、世界中の人々とつながり、ビジネスの可能性を広げるチャンスが広がっています

デジタル化の進展に伴い、越境ECはさらにアクセスしやすくなり、小規模な企業でも国際市場への参入が容易になっています。このため、越境ECは日本経済にとって重要な役割を果たし、これからもその役割はますます大きくなると期待されています。

越境ECを始めるために必要なことは?

国内市場を超えて、海外市場をターゲットにビジネスをしてみたいと考えたとき、どのように越境ECをはじめて、どのように戦略を立てる必要があるのでしょうか。

越境ECをはじめるために必要なステップとして、大きく分けて以下の7つのポイントがあげられます。

市場調査とターゲット設定
まず、どの国や地域をターゲットにするかを決定する必要があります。これには、各市場の消費者行動、文化、言語、経済状況などを理解することも含まれます。市場調査を通じて、自社製品やサービスが必要とされ、受け入れられる可能性の高い市場はどこなのかを検討する必要があります。

ローカライゼーション
対象の国や地域に合わせた製品の適応と言語の翻訳は不可欠です。さらに、顧客の国の通貨での価格表示や取引ができるようにする必要があります。また、現地の文化、祝日、習慣を理解し、マーケティング戦略に反映させることも重要です。

法規制とコンプライアンス
各国の法律、税制、輸入規制を理解し、遵守する必要があります。これには、消費税、関税、輸出入規制、データ保護法などが含まれます。法律違反は重大な罰金やビジネスの中断につながるため、コンプライアンスは最優先事項です。

物流と配送
国際物流の戦略を策定し、効率的かつコスト効果的な配送方法を選択することが重要となります。また、配送オプション、追跡システム、返品ポリシーを明確にし、顧客満足度を高めることも大切です。

デジタルマーケティング
SEO対策、ソーシャルメディアマーケティング、メールマーケティングなどを駆使して、ブランドの認知度を高めます。多言語対応のウェブサイト、効果的なキーワード戦略が、グローバルな市場での見込み客獲得につながります。

決済システム
現地の通貨での決済を受け入れ、多様な決済方法を提供することが重要です。また、国際的な決済システムのセキュリティを確保し、顧客の信頼を得ることが必須です。

越境ECをはじめるには、以上のようなことに留意してサイトを構築する必要があります。

言語や通貨、配送の壁があると、どうしてもハードルが高く、参入は難しいと思ってしまいます。しかし、eコマースのプラットフォームにはさまざまなサポートがあり、Shopifyなら上記のポイントもしっかりと押さえてEC構築することができます。

越境ECにShopifyがおすすめの理由とは?

海外をターゲットに越境ECをはじめる場合、EC構築におすすめなのが「Shopify(ショッピファイ)」です。

Shopifyは、世界175か国で利用されているeコマースのプラットフォームです。111以上の言語への翻訳に対応しており、166以上の通貨での取引をサポートしています。
日本でのShopifyストアの導入数は30,000以上あり、さらにShopifyを使用した越境ECの事例も多くあります。

それではここから、Shopifyが越境ECにおすすめの理由を具体的にご紹介します。

市場分析とターゲット選定

海外市場に進出する際の市場分析とターゲット選定は、外部の市場調査や専門的な分析が必要となります。そのため、プラットフォームだけで解決することはできませんが、Shopifyの機能やアプリをうまく使うことで、調査や分析をするためのサポートになります

例えば、Shopifyでは、市場動向や顧客行動の分析に役立つアプリやツールを簡単に導入できます。また、Shopifyではグローバル対応もできるため、まずは広範な顧客層にアプローチし、その反応を分析することでよりターゲットを絞ることもできるでしょう。

以下にご紹介するのは、市場分析やターゲット選定に役立つShopifyアプリです。

市場分析とターゲット選定におすすめのShopifyアプリ

  1. Smart SEO:
    • metaタグとimgタグのalt属性の作成、リンク切れの修正、サイトマップの管理を自動で行う。多言語ストアの運営にも役立ちます​​。
  2. ラッキーオレンジ ヒートマップ&リプレイ:
    • ユーザーの行動をヒートマップ分析やレコーディング機能で分析できる。ライブチャットや投票アンケート機能もあります​​。
  3. Klaviyo:
    • ユーザーの傾向を分析し、ターゲットに合わせたメールマーケティングを可能にする。メルマガのクリック率や開封率、収益などの分析もできます​​。
  4. Judge.me Product Reviews:
    • ストア内にユーザーレビューや星評価を表示できる。レビューに写真や動画を添付可能で、レビューリクエストメールの送信やクーポン発行もできます​​。
  5. Low Stock Alert & Forecasting:
    • 商品在庫数が設定値を下回ると、メールやSlackで通知する。リアルタイムの在庫通知や、ロケーションごとの在庫管理が可能です​​。

ローカライゼーション(多言語対応・通貨変換)

越境ECに必要不可欠なのが、多言語対応・通貨変換です。

Shopifyは実際に175か国で利用されているECプラットフォームです。多言語に対応しており、ウェブサイトや製品ページを複数の言語に翻訳することが可能です。さらに、さまざまな国の通貨に対応する通貨変換機能により、顧客は自国の通貨で価格を確認できます。また、様々な国のローカル決済方法に対応しているため、顧客は自国の決済方法で安心して購入できます。
これらの機能により、Shopifyを使用することで、国際市場向けのストアのローカライゼーションを効率的かつ効果的に行うことができます。

以下のようなShopifyアプリを導入すれば、顧客の住む国や地域を自動で判定して翻訳する機能を簡単に追加することができます。

ローカライゼーションにおすすめのShopifyアプリ

  1. Langify:手動で翻訳が必要ですが、言語表示を多言語に切り替えることが可能。ユーザーが自国の言語を指定すると、その言語ページに自動リダイレクトされます。月額17.5米ドルで、最初の7日間は無料です​​。
  2. LangShop:自動翻訳に対応しており、言語だけでなく通貨の切り替えにも対応。月額34米ドルで、最初の14日間は無料です​​。
  3. Weglot:100言語以上の自動翻訳に対応し、手動翻訳も可能。無料プランあり(1言語2,000語まで)、その他にも複数のプランがあります​​。
  4. Interlingue:日本産の翻訳アプリで、Google翻訳による一括翻訳と手動翻訳に対応。月額7.5米ドルで、最初の7日間は無料です​​。
  5. BEST Currency Converter:ユーザーがアクセスした地域や設定に合わせて最適な通貨を自動選択できるアプリ。160以上の通貨に対応しており、無料プランと有料プランがあります​​。

法規制とコンプライアンス

越境ECを開始する際には、国際的な法規制とコンプライアンスに留意することが重要です。例えば、関税と税制、輸出入規制、データ保護法規、決済と金融規制など、国によって異なる可能性があります。

ShopifyはPCI DSS(クレジットカード情報のセキュリティを確保するための国際的な基準)に準拠しています。これは顧客データの安全性を保証し、信頼性の高い取引をおこなうことができます。
また、Shopifyには自動税率計算機能があり、異なる国の税制にも対応。さらに、Shopifyは世界中の多くの市場に対応しており、各国の法規制に準拠するためのサポートを提供しています。

国内のeコマースプラットフォームを使うよりも、海外の法規制対策がしやすいというのがShopifyが越境ECにおすすめの理由の一つです。以下のようなShopifyアプリを導入すれば、さらに機能を強化することができます。

法規制対策におすすめのShopifyアプリ

  1. Avada Cookie Consent: GDPRおよびCCPA規則に準拠したクッキーバナーを作成し、EUのポリシーに対応することができます​​。
  2. RT: Terms and Conditions Box: カートページやAjaxカートに利用規約のチェックボックスを追加し、顧客に利用規約を確認させることができます​​。
  3. TnC: Terms and Conditions Box: ブラックフライデーセールなどの特定のイベント向けにプライバシーポリシー条件のチェックボックスを追加できます​​。
  4. Nova: EU Cookie Bar GDPR: EUの顧客向けにGDPR準拠のクッキー同意バナーを提供し、EUのデータ保護規則に対応します​​。
  5. Warnify Pro Warnings: カート追加やチェックアウト時に警告ポップアップを表示し、顧客に特定の情報を伝えることができます​​。
  6. Enzuzo Data Privacy: CCPA、GDPR、クッキーバナー、ポリシーに簡単に対応し、プライバシーのコンプライアンスをサポートします​​。
  7. UserWay Website Accessibility: ADAおよびWCAGのコンプライアンスに対応するためのアクセシビリティ対策を始めることができます​​。

物流・配送管理


Shopifyでは、商品を海外に発送することもできます。配送エリアや配送料の表示は、Shopifyで簡単に設定することができます。
また、Shopifyアプリを活用することで、顧客の位置情報に基づいて自動的に配送料を計算して表示する機能や、送り状を簡単に発行できる機能などを追加することも可能。発送状況の追跡と管理も簡単で、返品や交換に関するポリシーを設定することもできます。

以下のようなShopifyアプリを導入すれば、よりスムーズに海外発送をおこなうことができます。

物流・配送管理におすすめのShopifyアプリ

  1. Easy Rates Japan Post: 日本郵便のすべての発送方法と料金を表示できるアプリです。配送方法の追加や削除が可能で、一律料金や割合手数料の追加などもできます。配送料の設定を手動で行う必要がなく、配送料の計算が簡単になります。月額9.90ドルで利用でき、7日間の無料トライアルもあります​​​​。
  2. Easy Label Japan Post: 日本郵便の国際配送方法を選択し、Shopify内で発送ラベルを作成できるアプリです。配送ラベルの作成が簡単になり、宛名や内容品の情報の変更・追加など、ラベルのカスタマイズが可能です。価格はプランによって異なりますが、7日間の無料トライアルもあります​​​​。
  3. Ship&co: 2008年に開発された越境EC対応のクラウド型Shopifyアプリで、複数の運送会社の料金比較や、送り状・インボイスの発行、追跡情報の同期など、出荷作業を一元管理できます。日本国内の主要な配送業者に対応しており、無料でインストール可能ですが、従量課金制と月額割引プランが用意されています​​​​。
  4. OPENLOGI: Shopifyストアの自動処理機能と連携し、受注処理から発送処理までの物流業務を自動化できるアプリです。システム上からの受注処理により、提携倉庫から自動的に出荷処理が行われ、物流業務の効率化が実現します​​。

デジタルマーケティング

海外向けに商品を販売するとき、考えなければいけないのがマーケティング方法。どのようにして海外顧客にリーチして認知度を高めていくかが重要になります。

ShopifyはSEOの最適化機能、統合されたマーケティングツール、ソーシャルメディアとの連携機能など、海外の地でもオンラインでブランド認知を高めるのに役立つ機能があります。

デジタルマーケティングにおすすめのShopifyアプリ

  1. Shopify Email: コマース向けに特化したメールマーケティングを提供し、無料でインストールできます​​。
  2. Facebook & Instagram: FacebookやInstagram上で製品を宣伝し、顧客層にアピールできる機能を提供します​​。
  3. Google & YouTube: GoogleとYouTubeのベスト機能を活用し、オンラインでの製品露出を最大化することができます​​。
  4. TikTok: TikTokの膨大なユーザーベースに製品を紹介し、ブランドの露出を増やすことができます​​。
  5. Pinterest: Pinterestを利用して、インスピレーションを求める顧客に製品を提案し、購入を促します​​。

決済システム

越境ECを開始する際に、多様な決済システムが選べるというのもShopify利用の大きなメリットです。

クレジットカード決済やApple Pay、Google Payなどを利用できるShopifyの自社決済システム「Shopify Paymentsがあるほか、PayPal、Amazon Pay、銀行振込・コンビニ払いなどのオフライン決済など、さまざまな方法で決済をすることができます。これにより、海外のユーザーも好みの方法で支払いができるようになります。また、Shopifyはセキュアな決済プロセスを保証し、PCI DSS準拠のセキュリティも提供。Shopifyの国際対応の幅広さとセキュリティの強さは、越境ECにおいて大きな利点とないえます。

決済システムにおすすめのShopifyアプリ

  1. BEST Currency Converter: 顧客の現地通貨で価格を表示することが可能なアプリです。160以上の通貨をサポートし、自動で通貨を変換してくれます。
  2. 自動通貨スイッチャー: 訪問者の国に合わせた通貨で価格を表示する多通貨決済を補助するアプリです。訪問者の国をIPアドレスに基づいて検出し、自動的に通貨を変換します。
  3. MULTI CURRENCY CONVERTER HERO: 通貨が自動的に変換されるコンバーター機能を持つアプリで、海外の顧客に合わせて通貨がスイッチします。
  4. Language Translate – Transcy: 多言語・多通貨スイッチをサポートするアプリで、AI翻訳を搭載し、チェックアウトページやサードパーティアプリの画面表示時に自動的に翻訳を行います。
  5. Translation Lab – AI Translate: 多言語翻訳と多通貨変換を提供するアプリで、Google NMTを使用して130以上の言語を自動翻訳し、160以上の通貨で価格表示を行うことが可能です​​。

まとめ:Shopifyで越境ECを実現しよう

本記事では、越境ECの基礎知識と、なぜShopifyがおすすめのプラットフォームであるかについて詳しく解説しました。Shopifyの強みは、その使いやすさ、多言語・多通貨対応、強力なマーケティングツールにあります。これらの機能を駆使することで、日本企業が海外市場へと進出し、世界中の消費者にリーチすることが可能です。越境ECのスタートを目指す皆さんに、本記事が役立つことを願っています。

eギフト実装をはじめるなら『MakeGift』!shopifyでも店舗でも

MakeGiftロゴ

MakeGiftとは自社ECサイトや店舗でeギフト機能(ソーシャルギフト機能)を手軽に実装できるサービスです。貴社のお客様に「eギフトでも購入する」という選択肢を増やすことで友人や家族へのプレゼントとしても購入されることが増え売上UPに繋がります。【こんなページが作れます

MakeGiftとは?

現在、Shopify運営者、食品EC、ファッションアパレル、美容、カフェ(店舗)など多くの業界で利用されております。
ECサイトだけではなく店舗でもデジタルチケットととして利用できることも特徴です。

eギフト(ソーシャルギフト)は、購入者が「住所を知らない相手にも手軽にプレゼントを贈れる」ため、ファンがファンを呼ぶ仕組みとなり販売促進の効率化や顧客拡大に貢献できます。

eギフトとは?

またMakeGiftは大手eギフトサービスと比べて、は低コストで気軽に導入できます。
既に運営しているShopifyのECサイトや店舗でもeギフト機能を実装でき最短1日で開始が可能です!
自社商品のeギフト実装をご検討の際は、ぜひお気軽にMakeGiftへお問い合わせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次