Shopifyに独自ドメインを設定する方法は？メリットやドメイン購入方法なども解説

Shopifyを利用してオンラインストアを構築する際、独自ドメインの設定はストアの信頼性とブランド価値を高める上で重要な役割を担います。

本記事では、独自ドメインの導入方法がわからないという方に向けて、Shopifyで直接ドメインを購入する方法、外部サービスで購入したドメインをShopifyストアに設定する方法、独自ドメインのメリットなどを、初心者でも簡単にわかるよう画像付きで詳しく解説していきます。Shopifyに独自ドメインを導入する際の参考にしてみてください。

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独自ドメイン（カスタムドメイン）とは？

独自ドメイン（カスタムドメイン）とは、好きな文字列を組み合わせて作成するオリジナルのドメインです。ドメインはインターネット上の住所のようなもので、まったく同じドメインはWEB上に存在しません。ドメインの後半にあたるトップレベルドメインの中では、「〇〇〇.com」「〇〇〇.net」「〇〇〇.jp」などが人気です。

例えば、Shopify公式サイトの「https://www.shopify.com/」であれば「shopify.com」の部分がドメインと呼ばれる部分で、他の企業・個人はこのドメインを利用することはできません。

Shopifyに登録した場合、自動的に「〇〇〇.myShopify.com」というドメインが適用されます。この共有ドメインから独自ドメインに変更するには、

• Shopifyでドメインを購入する
• すでに保有しているドメインを利用する
• 外部サービスでドメインを購入する

などの方法があります。

独自ドメインを設定することで、自社ブランディングに役立つほか、SEOの観点からも有利に働きます。
ここからは、実際に独自ドメインを購入する方法や、Shopifyストアに適用する方法を順を追って解説していきます。

独自ドメイン（カスタムドメイン）の取得方法

独自ドメイン（カスタムドメイン）を購入するとき、まずは、希望するドメイン名の候補を考えておきましょう。ドメイン名は、

• 簡潔で覚えやすい
• ブランド名や企業名、サービス名などに関連する文字列

上記の条件を満たしているものにするのがおすすめです。

希望するドメイン名が決まったら、購入へ進みましょう。

Shopifyで独自ドメインを購入

まずは、独自ドメインをShopifyで購入する方法をご紹介します。
Shopifyでドメインを購入すると、ドメイン設定が自動的に完了するため手間がかからず、支払いや管理が一元的に行えるというメリットがあります。

まずは、Shopify管理画面のツールバーにある「設定」へ移動し、「ドメイン」をクリックします。

ドメインの入力欄に希望のドメイン名を入力します。
（.comや.jpなどの拡張子は入力しません）

ドメインを入力すると、希望のドメインに適用できる拡張子（トップレベルドメイン）が一覧で表示されます。
利用できるドメイン拡張子と価格を確認し、購入したいドメインをクリックします。

ドメインの購入画面では、ドメイン名の確認、連絡先情報（氏名や住所など）の入力を行います。
情報に問題がなければ、「ドメインの購入」をクリックします。
一度ドメインを購入するとキャンセルは返金はできませんので、希望の文字列に間違いがないか慎重に確認しましょう。

購入できれば、Shopifyでは別途の設定は不要で自動的に適用されます。

ただし、ドメインが正常に使用できるようになるまで最大48時間かかることがあります。

希望ドメインの事前チェックにおすすめ

Shopifyのサイト「ドメインネームジェネレータ」では、事前にドメイン名の利用可否や使用価格を確認することもできます。
ドメイン名で悩んでいる、よくある文字列だからかぶっていないか心配、という場合は、まずこのサイトを活用してみるといいですよ。

外部サービスでドメインを購入

Shopifyではなく外部のドメイン取得サービスを利用してドメインを購入することも可能です。
複数のサービスを比較することで、より多くのトップレベルドメインの選択肢や、より安価な価格帯のドメインを選べるというのがメリットです。

メジャーなドメイン取得サービスをいくつか挙げると

• Xserver Domain
• お名前.com
• ムームードメイン

などがあります。

また、Shopifyへの自動接続に対応している外部ドメイン取得サービス

• Google Domains
• 1&1 IONOS

から選択することで、より簡単にドメインの設定を完了させることもできます。

ドメインをShopifyに設定する方法

外部サービスで購入したドメインを使用する場合、Shopifyストアにそのドメインを追加する必要があります。また、すでにドメインを保有している場合も同様に設定しましょう。

ここからは、外部サービスで購入したドメインをShopifyで設定する手順を解説します。

DNS設定の更新

ドメインをShopifyストアにリンクするためには、まずはドメインのDNS設定を更新する必要があります。これは、ドメインを購入したサービスの管理画面から行います。

購入したドメインの管理画面へ移動し、以下の２点を更新してください。

Aレコード	AレコードをShopifyのIPアドレス「23.227.38.65」に変更
CNAMEレコード	WWWサブドメインのCNAMEレコードを「shops.myshopify.com」に設定

利用しているドメインサービスによって変更方法は異なりますので、詳細は登録しているサービスで直接確認するようにしてください。

Shopifyでのドメイン設定

ドメインサービス側でのDNS設定ができたら、次はShopify管理画面で設定を行います。
管理画面ツールバーの「設定」画面を開き、「ドメイン」→「既存のドメインを接続する」を選択します。

外部サイトで購入したドメイン名を入力し、「次へ」をクリックします。

「接続を確認」をクリックします。

ドメインサーバでの設定が誤っている場合や、ドメインサーバの変更が適用されていない場合は以下のように「AおよびCNAMEが正しく入力されていません」というエラーメッセージが表示されます。
改めてドメインサービス側の設定を変更してください。

接続の確認

DNS設定の変更後、実際に適用されるまで数時間かかる場合があります。うまく反映されていない場合、時間を置いて接続の確認を行いましょう。
Shopify管理画面の「ドメイン」セクションに戻り、「接続を確認」をクリックして、ドメインが正しくShopifyストアに接続されているか確認します。

SSL証明書の確認

カスタムドメインの接続後、はじめは「SSL保留中」という表示が出ます。

SSL（Secure Sockets Layer）は、インターネット上でデータを暗号化して安全に送受信するための技術です。ウェブサイトとユーザー間の情報が第三者に読み取られることを防ぎ、個人情報やクレジットカード情報などの機密データを保護します。

Shopifyでは、ドメインに自動的にSSL証明書を提供する機能があります。ドメイン接続後、SSL証明書が有効になるまで最大48時間かかる場合があります。特に何も操作をする必要はありませんので、SSL証明書が有効になるのを待ちましょう。SSL証明書が有効になれば、ウェブサイトは「https://」で安全にアクセスできるようになります。

独自ドメインのメリットとは？

独自ドメインは、必ずしも利用しなければならないというわけではありませんが、いくつかのメリットがあります。

• ブランド認知度や信頼性の向上
  ユニークなドメイン名は、ブランドの覚えやすさと認知度を高めます。さらに、企業や個人が自立してサービスを提供している証にもなるため、ウェブサイトの信頼性が高まるというメリットもあります。
• SEOの強化
  独自ドメインは検索エンジンからの信頼が高く、SEOに有利です。希望するキーワードをドメイン名に含めることで、検索結果のランキング向上に寄与し、ウェブサイトの可視性が高まります​。
• メールアドレスのカスタマイズ
  独自ドメインを所有すると、ドメイン名と一致するメールアドレスを作成できます。これにより、顧客や取引先からの信頼も得やすくなります
• 長期的な利用が可能
  独自ドメインは所有者に属するため、サービス事業者の変更や終了に関わらず、長期的に使用できます。例えば、Shopifyのプラットフォームから他に移管をしたり、サービスが終了してしまった場合でも、独自ドメインを保有していれば同じドメイン名を維持できます。

長くビジネスを続ける場合や、成長させていきたいという場合は、自社ブランディングのためにも独自ドメインを活用することがおすすめです。

まとめ｜独自ドメインの費用や管理も理解して有効活用

本記事を通じて、Shopifyストアで独自ドメインを設定する方法について解説しました。独自ドメインを利用することは、ブランド力の向上やSEO対策にもつながるなどのメリットがあります。ただし、独自ドメインの設定には費用がかかり、技術的な知識が必要で、定期的な管理が求められるなどのデメリットも存在します。特に更新を怠るとドメインを失うリスクがあるため、自動更新設定などの対策が重要です。デメリットも考慮しながら、独自ドメインを適切に管理していきましょう。