Shopify Plusは、Shopifyの「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3つの通常プランよりも高機能な上位プランです。特に大規模なビジネスや、急成長中の企業に最適化されており、カスタマイズ性、拡張性、そして高いトランザクション処理能力を提供します。
この記事では、Shopify Plusを使うとできることや、料金体系、どのような企業におすすめのプランなのかを詳しく解説します。
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ShopifyPlusとは?
Shopify Plusは、Shopifyの中でも高機能な最上位のプランで、法人企業向けに提供されています。
一般向けに提供されている「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」と比べても高機能で、無制限のトランザクション処理能力、高度なセキュリティ、優れたカスタマイズオプションを提供など、大規模なオンラインストア向けに設計されています。通常プランよりも月額利用料は高額ですが、そのぶん、決済手数料が低く設定されていたり、専用APIが用意されていたりと、メリットも多いです。
▼Shopifyの通常プランについてはこちら
ShopifyPlusでできることは?
ShopifyPlusは、通常のShopifyプラン(ベーシック・スタンダード・プレミアム)との違いは、機能の多さや柔軟さです。ShopifyPlusにアップグレードすることで、主に以下のような機能を利用することができるようになります。
- チェックアウトページのカスタマイズ
- 最大9ストアを追加運営できる
- 卸売りストア・BtoBストアの構築
- 複数通貨への対応
- 登録ロケーション数の拡大
- ShopifyPlus専用APIとAPIの高速化
- さまざまな業務プロセスを自動化できる「Shopify Flow」
- 既存ストアのデータをインポートする「Transporter」
- 専任担当者からの優先サポート
- Googleタグマネージャーの利用
- Shopify POS Proが無料
ここから、各項目について詳しくご紹介します。
チェックアウトページのカスタマイズ
ShopifyPlusは、通常プランと比べてカスタマイズ性と拡張性が格段に高くなります。そのうちのひとつが、カスタマイズ可能なチェックアウトページです。
通常プランでは、カートから注文完了までのチェックアウトページのソースコードを変更することはできませんが、ShopifyPlusでは編集可能です。具体的には、購入量に応じた価格設定や、入力フォームのバリエーション追加など、より複雑な設定を追加することで、よりコンバージョン率を上げることにつながります。
最大9ストアを追加運営できる
Shopify Plusでは、ECサイトを最大9ストアを追加料金なしで追加することができます(同一ブランド・同一商品の販売に限る)。
例えば、日本語と英語のストアを別々に運営する、または日本国内向けと海外向けのストアを分けるなど、様々なニーズに応じた越境ECの展開が可能になります。これらのストアは同じShopify Plusアカウントから一括管理ができるため、各ストアの運営がスムーズで効率的です。
卸売りストア・BtoBストアの構築
Shopify Plusでは、卸売りやBtoB(ビジネス・トゥ・ビジネス)向けの専用ストアを簡単に開設できる機能もあります。
パスワード保護、顧客ごとの価格設定、大量注文の管理など、ビジネス間取引に特化した機能を利用できます。Shopify Plusのひとつのアカウントで、一般顧客向けストアと卸売ストアを一元管理できるのもメリットといえます。
複数通貨への対応
Shopify Plusでは、国によって異なる通貨にも対応できます。顧客の国や地域を特定して、通貨および価格を自動で表示する機能が備わっており、越境ECでも効率的に運営可能です。
登録ロケーション数の拡大
Shopify Plusは、多拠点でのビジネス運営を行っている事業者にとって非常に便利な機能が、登録ロケーション(店舗、倉庫、オフィスなど)の追加です。
Shopifyの通常プランでも、商品を管理する倉庫や実店舗をロケーション登録することはできますが、ロケーションをひとつ追加するごとに月額89ドルの費用がかかります。ShopifyPlusユーザーは、最大20か所の店舗や倉庫を追加料金不要で登録し、ECサイトと連携が可能です。
これにより、複数の店舗や倉庫からの商品の在庫管理や出荷、注文処理を一元的に管理することができます。また、異なるロケーション間での在庫移動や商品の配送の効率化にもつながります。
ShopifyPlus専用APIとAPIの高速化
ShopifyPlusには、専用のAPIが用意されています。例えば、特定の条件下での割引や特別オファーの提供などが可能になるShopify Scripts API、ギフトカードの作成、更新、管理を行うGift Card API、Shopifyストアと外部サイト間のシームレスなログインを提供するMultipass APIなど、ユーザーのショッピングをより快適にして売り上げ向上を図れる機能を実装できます。
さらに、ShopifyPlusでは、通常のShopifyプランよりも多くのAPIリクエストを、より速く処理することができます。これにより、在庫管理システム、顧客関係管理システム(CRM)、ERPなどの外部システムとの連携が強化され、より複雑な統合やカスタム機能の実装ができるようになります。
さまざまな業務プロセスを自動化できる「Shopify Flow」
Shopify Plusで利用できるAPIのひとつに、ECサイト運営を効率化するための強力なツール「Shopify Flow」があります。
Shopify Flowは、商品の在庫が少なくなったときに自動で通知を受け取る、特定の購入金額を超えた顧客に自動でVIPステータスを付与する、定期購入者に向けたマーケティングキャンペーンを自動で実行するといったことが可能です。
既存ストアのデータをインポートする「Transporter」
Shopify Plusの専用アプリ「Transporter」を使えば、ECサイトを別のプラットフォームからShopifyへ簡単に移行することができます。
すでに他のプラットフォームでECサイトを運営していても、Transporterを使用することで、製品データ、顧客情報、注文履歴などの重要なデータを既存ストアからShopify Plusにインポートすることが可能です。
専任担当者からの優先サポート
Shopify Plusユーザーには、専任のサポート担当者が提供されます。ECサイトの設定、運営、最適化に関する専門的なアドバイスや技術サポートを優先的に受けることができます。
Googleタグマネージャーの利用
Googleタグマネージャーとは、「Google Analytics」や「Google広告」などのGoogleが提供するツールと連携し、一元管理できる機能です。ShopifyPlusでは、Googleタグマネージャーを利用してストアのトラッキングと分析をより効果的に行うことができます。ウェブサイト上のユーザー行動を詳細に追跡できるので、マーケティング戦略を最適化して集客につなげることができます。
Shopify POS Proが無料
Shopify POS Proは、店舗販売管理システムです。 店舗とオンラインストア間での在庫をリアルタイムで管理したり、顧客データを一元化したりすることができます。
通常のShopifyプランでは、Shopify POS Proの利用には月額89ドルの費用がかかります。ShopifyPlusではこのShopify POS Proが無料で利用できるため、実店舗を複数持つ事業者にはメリットが大きい機能です。
ShopifyPlusのプラン料金と手数料を通常プランと比較
ShopifyPlus | ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
月額料金 | $2,000 (約280,000円) | $33 (約4,620円) | $92 (約12,880円) | $399 (約55,860円) |
日本のクレジットカード手数料 | 3.15%※ | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外クレジットカード手数料 | 3.75%※ | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
(Shopify ペイメントを利用していない場合) | 外部サービス取引手数料0.15% | 2% | 1% | 0.5% |
※公式サイトでは公表していないため、目安の料率を記載しています。
ShopifyPlusの利用料金は、月額2,000ドルという高額な設定です。通常プランの中で一番上位のプランであるShopifyプレミアムプランと比べても、約5倍の月額料金となっています。
その一方、クレジットカードの手数料は通常プランよりも低い設定です。そのため、取引額が増えるほどメリットは大きくなります。
▼Shopify通常プランの料金や手数料などの詳細はこちら
ShopifyPlusはどんな事業者におすすめ?
ShopifyPlusは、ここまで紹介してきたようにとても高機能なECストアを構築することができます。ただし、通常プランと比べてもかなり高額な月額利用料がかかるため、その費用がビジネスの規模やニーズに見合っているか慎重に検討する必要があります。
では、ShopifyPlusはどのようなな企業におすすめといえるでしょうか。
事業規模やストアの取引量が多い
Shopify Plusは、収益が10億ドル規模のビジネスにも対応できるように設計されているプランです。手数料が通常プランより低いため、取引量が多いほど負担の軽減になります。
また、複数倉庫に保管してある同一商品の出荷割り当てが20箇所まで可能なため、実店舗や倉庫が複数ある事業者にも対応しています。
つまり、取引量が多いストアや、大量の在庫を管理する必要があるビジネスにおすすめです。
地域や言語ごとに複数のECサイトを運営する
越境ECや卸売りなど、複数のECサイトを運営している事業者にも、ShopifyPlusはおすすめです。
Shopify Plusでは、最大10サイトまで追加料金なしで構築・運営できます。BtoCサイトとBtoBサイトを並行して運営する企業や、海外の複数の国でECサイトを立ち上げたい企業は、追加コストを気にせずに運営できるのがメリットです。また、スタッフアカウントの数に制限がないため、大人数のチームでのECサイト運営に対応できます。
まとめ|事業拡大したらShopifyPlusも選択肢に
この記事を通じて、Shopify Plusが提供する拡張機能、カスタマイズの自由度、そしてその他の多くのメリットについて詳しく見てきました。高いカスタマイズ性、複数のストア運営、専任サポートなど、Shopify Plusは成長中のビジネスや大規模なオペレーションに理想的なソリューションを提供します。料金は通常プランより高額ですが、その価値はビジネスの拡大と効率化を考慮すれば十分に見合うものです。最終的に、Shopify Plusがあなたのビジネスニーズに合うかどうかは、現在のビジネス規模と将来の成長戦略によって異なります。本記事があなたの選択に役立つ情報を提供できれば幸いです。
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