ShopifyはSEOに強い?
カナダ発のECプラットフォームであるShopifyはSEOに強いことも、その人気の理由の一つとなっています。
特に自社ECサイト運営では、柔軟にSEO対策を行えるプラットフォームの選択が重要になります。
本記事では、Shopifyのデフォルト機能で実装できるSEO対策とアプリで実現できる対策をそれぞれ紹介します。
なぜSEO対策が必要なのか?
オンラインストアを開設し、ただ商品を並べただけでは顧客はサイトに訪れてくれません。
集客のためにはSNS発信や広告運用など様々な手法がありますが、まずはユーザーが検索した際に、サイトが上位に表示されるようなSEO対策を行い、
顧客にサイトを認知してもらうことが大変重要になります。
Shopifyのデフォルト機能で実装するSEO対策
「title」「description」設定
SEO対策の基礎となるのが、こちらのtitleとdescription設定です。
titleには検索結果に表示されるタイトルを、descriptionには説明文を設定します。これらを設定することで、そこに記載されている言葉を使って検索がされた際に、検索結果として表示されやすくなります。
ただし「アパレルショップ」や「ペット用品」など他のサイトでもよく使われる言葉を使用すると、検索時に上位表示されにくいので、言葉の組み合わせには工夫が必要です。
サイトの内容を要約しつつ、検索者がクリックしたくなる内容を目指しましょう。
ページごとのURL設定
ShopifyではTOPページ以外の子ページやブログ記事にも、それぞれtitleとdescriptionを設定することができます。また、URLの末尾になるハンドルも設定しておくことで、ホームページの構造を検索エンジン側から認識されやすくなり、SEOで有利です。
ハンドルは基本的に英単語(お問合せページであればcontactなど)で設定するのがおすすめです。
ストア速度の最適化
サイトのパフォーマンスも、上位表示を目指すためには重要な指標となります。
Shopifyではデフォルト機能でGoogle Lighthouseと連携し、オンラインストアの速度を確認することができます。サイトスコアが十分でない場合は、インサイトを確認して改善することが重要です。
こちらのコンソール画面は、「ストア分析」の「レポート」へ移動し、一覧から「オンライストアの速度」を選択することで確認できます。
Googleアナリティクスの設定
Google Lighthouseは自動連携されていますが、Googleアナリティクスは手動で設定する必要があります。
Googleアナリティクスでアカウントを作成後に得られるトラッキングコードを、「オンラインストア」の「各種設定」にあるGoogleアナリティクスアカウント欄に添付するだけの簡単な作業なので、是非実施しておきましょう。
その他自動で設定されるSEO対策
ShopifyがSEOに強いと言われる理由の一つとして、「canonicalタグ」の自動設定機能があります。
サイズや色などのバリエーションがある商品に対して、その一つずつにURLが自動生成され、代表の商品に「canonicalタグ」が当たる機能です。
これにより、SEO評価されるべき代表のページが認識されるようになるので、URL評価の分散による検索順位の低下を防ぐことができます。こちらは自動で設定されるものなので、運営側で対策を取る必要はありません。
ブログ記事の作成(コンテンツを増やす)
自社のshopifyサイトを検索で上位に表示させるためには「ブログ記事」の作成は効果的です。ShopifyのSEO対策として「ブログの作成」を行うことは、オンラインストアのトラフィックを増加させ、顧客との関係を強化し、最終的には売上を向上させるための効果的な戦略です。以下に具体的なメリット、効果、および例を示します。
例えば、アパレル企業であれば、「今季のファッショントレンドやカラートレンドを紹介する記事を作成する。」「スタイリングのアイデア」「ファッションのヒントとアドバイス」などをコンテンツにすることで、流入を増やすことになります。
SEO対策に効果的なshopifyアプリおすすめ5選
Shopifyではデフォルト機能の他にも、アプリをインストールすることで更なるSEO対策が可能になります。
TinyIMG – SEO
SEO対策用のアプリは沢山存在していますが、その中でも無料で利用できる機能が充実しており、日本語対応している「TinyIMG – SEO」が筆者のおすすめです。
このアプリでは、
- 画像サイズの最適化
- ホームページレポートの作成
- 画像のALT属性の設定
- AIによるSEOに適したメタデータの生成
などが無料で利用できます。
Shopifyのデフォルト機能でも十分なSEO対策は取れますが、さらに検索上位を目指したい方や、SEO分析をしたい方はアプリをインストールしておくと大変便利です。
SEO Manager
- 概要: SEO Managerは、GoogleやBingなどの検索エンジンに対する店舗のSEOを最適化し、自動化するアプリです。検索ランキングを向上させ、Googleでの認識を改善し、より多くの顧客を獲得することができます。
- メリット: このアプリは、簡単にインストールでき、ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供するため、任意のサイズの商人にとって理解しやすく、店舗のSEOを最適化することができます。
- 料金: 月額20ドル~
Plug in SEO
- 概要: Plug in SEOは、店舗の所有者がSEO最適化を通じてトラフィックと売上を増加させるためのアプリです。SEOの推測を排除し、Shopify SEOの状態を理解し、それを改善する方法を提供します。
- メリット: 無料および有料プランを提供し、問題を特定し、解決策を提供し、構造化データのサポートを提供し、最新のアップデートに対応するなど、SEOの様々な側面をカバーすることができます。
- 料金: 月額20ドルから、最高で月額79.99ドルまでの3つの有料プランがあり、また14日間の無料トライアルがあります
Smart SEO
Smart SEOはShopifyストアのためのSEO最適化ツールです。このアプリは、オンラインストアの検索エンジンランキングを向上させるために必要なさまざまな機能を提供します。
主な機能
- メタタグの自動生成: タイトル、説明、キーワードなどのメタタグを自動生成します。
- 構造化データの追加: グーグルのリッチスニペットに対応するためのJSON-LD形式の構造化データを追加します。
- 画像の最適化: 画像のALTタグを自動生成し、画像のSEOを向上させます。
- 多言語SEO: 複数の言語に対応し、異なる市場でのSEOをサポートします。
- 404エラーの監視: 壊れたリンクを追跡し、404エラーを監視します。
料金
・free:無料
・PRO:$9.99/月
・BUSINESS:$19.99/月
Page Speed Booster
Page Speed Boosterは、Shopifyストアのページ読み込み速度を向上させるためのアプリです。このアプリはストアのパフォーマンスを最適化し、顧客のブラウジング体験を改善することを目的としています。
機能
- 自動最適化: ストアのページを自動的に最適化し、読み込み速度を向上させます。
- 画像の遅延読み込み: 画像の読み込みを遅らせることで、初期のページ読み込み時間を短縮します。
- JavaScriptの最適化: 不必要なJavaScriptの読み込みを削減し、ページのパフォーマンスを向上させます。
- キャッシュの最適化: ブラウザキャッシュを利用してページの再読み込み速度を向上させます。
まとめ
本記事では、Shopifyで行うべきSEO対策をデフォルト機能とアプリ機能の観点から解説しました。
どの対策も無料でできるものなので、ストアを開設する際には必ず実施することをおすすめします。
ShopifyのSEO機能をうまく活用し、ストアの売上アップにつなげていきましょう。