企業がSNSで情報発信やフォロワーとの交流をすることは当たり前となっている時代です。Instagramの公式アカウントを運用している企業は1万社を超えていると言われています。また、そのInstagramを活用してマーケティングを行う企業も数多くあります。
本記事では、Instagramマーケティングのメリット・デメリット、Instagramでマーケティングを行うためのプロアカウントの準備方法、Instagramマーケティングの手法などを解説します。記事の最後には、Instagramマーケティングの成功事例10選もご紹介。
Instagramマーケティングは、コストをかけずに活用できて、中小企業や店舗の運営者にもおすすめです。これからはじめようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Instagramマーケティングとは?
「Instagramマーケティング(インスタマーケティング)」とは、Instagramを活用して企業が自社の商品やサービスをプロモーションする手法です。Instagramの特徴を最大限に活かし、視覚的に魅力的な写真や動画を投稿することで、ユーザーの関心をひきつけたり、購買意欲を刺激します。
ユーザーのエンゲージメントを高めるための多様なインタラクティブ機能やターゲット広告、ショッピング機能などが提供されており、多くの企業にとって欠かせないツールとなっています。
Instagramの特徴
Instagramは、写真や動画といった視覚的コンテンツに特化したソーシャルメディアプラットフォームです。フィード投稿、ストーリーズ、リール、IGTVなど多様な形式のコンテンツが提供されています。また、コメントやいいね、シェア、ストーリーズの投票機能や質問機能、リールの短編動画機能など、インタラクティブな要素も豊富に用意されているため、他のユーザーとのコミュニケーションもとることができます。
日本国内の利用者数は約3300万人に達し、特に20代から30代の若年層に人気のSNSのひとつ。特に、20代、30代の齢層は全体の約60%を占めており、ライフスタイルやトレンドに敏感な消費者にリーチするのに適しています。男女別ユーザー構成は男性が43%、女性が57%と、少し女性が多いですが比較的均等です。
20代から30代の若年層の男女がInstagramのマーケティング対象と言えるでしょう。
Instagramマーケティングのメリット
インスタマーケティングの主なメリットを以下に3つ挙げます。
- 低コストでのマーケティング
- ブランド認知度の向上
- 販売チャンスが増える
低コストでのマーケティング
Instagramに限らず、SNS全般に当てはまることですが、広告費や営業費をかけずに、比較的低コストで自社や商品の認知度を高めることができるというのが大きなメリットです。Instagramの定期的な投稿には担当者を置くことが必要にはなりますが、人件費のみで自社の商品やサービスの魅力を発信することができます。
ブランド認知度の向上
Instagramはビジュアル中心のプラットフォームであり、統一された写真や動画を使って企業のブランドイメージを発信することができます。投稿写真のイメージやテーマカラーを決めて投稿を続けることで、企業の世界観やブランドストーリーを効果的に伝えられます。店頭でのポップや広告などとも統一すれば、「インスタで見たあの商品だ」と想起しやすいというメリットがあります。
販売チャンスが増える
Instagramには「ショッピング機能」があります。投稿やストーリーズに商品をタグ付けすることで、直接自社サイトの購入ページに遷移できるという機能です。ショッピング機能の利用には条件や審査がありますが、EC事業を扱う企業にとっては、ひとつ販売チャネルが増えることになるので、売り上げアップにつながります。
Instagramマーケティングのデメリット
一方で、Instagramマーケティングのデメリットには以下のようなことが挙げられます。
- 効果がすぐには表れない
- 競争の激化
- Instagramと相性の良くない業種もある
効果がすぐには表れない
Instagramは他のSNSに比べて拡散力が低いこともあり、即座に売り上げの増加につながるということはほとんどありません。特に新しいアカウントの場合、フォロワーを増やしたり、エンゲージメントを高めたりするには時間がかかるため、短期的な成果を期待するのは難しいです。
Instagramをマーケティングに活用する場合は、いかに多くの人に投稿を見てもらえるかの工夫が最初のステップとなります。
競争の激化
Instagramは人気のあるSNSであるため、多くの企業が参入しています。日本国内の企業がInstagramアカウントを開設している数は、1万社を超えていると言われています。さらに、企業にとどまらず、多くのインフルエンサーが収益化を求めて参入しているのが現状です。
その結果、企業が目立つためには他と差別化された戦略が必要です。商品の魅力を伝える高品質の画像や、専門知識に特化した情報など、他のコンテンツに埋もれてしまわないようにコンテンツのオリジナリティを高めましょう。
Instagramと相性の良くない業種もある
Instagramはビジュアル優位なSNSであるという特徴から、全ての業種に適しているわけではありません。例えば、ITサービス、不動産仲介、法律、金融、B2Bのコンサルティングなど、写真や動画などで商品やサービスを訴求しにくい業種では、Instagramを通じたマーケティングの効果を上げるのが難しくなります。
イラストやデータを交えて専門知識をビジュアル化して伝える、人間味を加えるために日常業務やスタッフからのメッセージを発信するなど、コンテンツの工夫次第では強みになることもあります。
Instagramをマーケティングに活用するための準備
Instagramをマーケティングに活用するためには、まずはアカウントを「プロアカウント」に切り替えることが必要です。アカウントを切り替えることで、Instagramをより効果的に活用し、効率的にプロモーション活動を行うことができます。
プロアカウントに変更して利用できるようになる機能は以下の通りです。
プロアカウントの機能
- インサイトの利用
- ショッピング機能
- お問い合わせ先の表示とアクションボタンの追加
- 投稿のプロモーション
- インサイトの利用
-
インサイトは、Instagramのアクセス解析・分析ツールのような機能です。自分の投稿へのリーチ数やアクション数を確認することができるようになります。また、一定数以上のフォロワーがいれば閲覧するユーザーが多い地域や性別なども確認できるようになります。投稿の内容によってどれくらいのリーチやアクションを得られたかなどを把握することで、投稿内容の改善などに役立てることができます。
- ショッピング機能
-
「Instagramのマーケティングのメリット」章でも触れましたが、プロアカウントを使用すると、Instagramのショッピング機能を利用できるようになります。これは、投稿やストーリーズから直接ECサイトへのリンクを設定できる機能です。ユーザーは投稿を見て商品に興味を持ったら簡単に購入できるようになるため、ユーザーにとっても便利になり、企業にとっても売り上げ増加につながるため、積極的に活用したい機能です。
- お問い合わせ先の表示とアクションボタンの追加
-
プロアカウントでは、プロフィールに電話番号、メールアドレス、住所などの連絡先情報を表示できます。そのため、投稿に興味を持ってもらえたら、すぐに店舗情報を確認してもらえます。
また、「食べ物を注文」「予約する」「席を予約する」「リードフォーム」などのアクションボタンを追加する機能もあります。ショッピング機能と同様、ユーザーにとっても企業にとっても利便性の高い機能です。 - Instagram広告の利用
-
Instagram広告を利用できるのもプロアカウントの特徴です。フィード広告、ストーリーズ広告、リール広告、コレクション広告といった形式から選択して出稿できます。
広告は、ユーザーの年齢、性別、地域、興味、行動などに基づいて細かいターゲティングが可能です。広告費用は発生しますが、クリック数やインプレッション数に基づいて料金が発生するため、予算に応じて広告キャンペーンを設定できます。
プロアカウント設定の手順
まずは、自身のInstagramのアカウントにログインします。
左側のツールバーの一番下の「≡」アイコンをクリックし、「設定」を選択します。
「アカウント」をタップし、次に「プロアカウントに切り替える」を選択します。
「クリエイター」か「ビジネス」の選択肢が表示されるので、「ビジネス」を選択します。
ビジネスカテゴリを選び、連絡先情報(メール、電話番号、住所など)を入力します。
設定が完了すると、ビジネスアカウントが有効になります。
Instagramマーケティング|基本の活用方法
プロアカウントを準備したら、実際にInstagramをマーケティングに活用しましょう。
Instagramマーケティングの手法には、大きく分けて5つの方法があります。
- アカウント運用
- 広告運用
- キャンペーン施策
- UGCの活用
- インフルエンサー施策
Instagramのアカウント運用
Instagramのアカウントを開設して継続的に投稿を続けて管理・運営することは、Instagramマーケティングの初めの一歩と言えます。まずは、継続的な投稿とフォロワーとの交流を通じて、ブランドの認知度を高めたいときに有効な手法です。
投稿といっても、Instagramには様々な種類の投稿があるため、ここで確認しておきましょう。
投稿の種類 | 機能 | 特徴 |
---|---|---|
フィード投稿 | 写真や動画をシェアする基本的な投稿形式。複数枚の写真をカルーセル形式で投稿可能。 | 長期的なコンテンツとしてプロフィールに残り、ブランドのイメージや製品情報を伝えられる。 |
ストーリーズ | 24時間で消える短期間の投稿。写真や動画、テキスト、スタンプ、フィルターを追加可能。 | 日常的なコンテンツやリアルタイムな情報をシェアすることで、フォロワーとの親近感を高められる。 |
リール | 最大90秒の短編動画を投稿可能。音楽やエフェクト、テキストを追加できる。 | エンターテインメント性の高いコンテンツやトレンドに乗った動画をシェアし、新規フォロワーを獲得するのに役立つ。 |
IGTV | 長編動画を投稿可能(最大60分)。 シリーズ形式や特定のテーマに沿ったコンテンツを作成できる。 | 詳細な製品情報やブランドストーリー、インタビューなど、深い内容のコンテンツを提供し、視聴者とのエンゲージメントを高められる。 |
インスタライブ | リアルタイムで動画を配信し、フォロワーと直接コミュニケーションが可能。 | 新商品発表やQ&Aセッション、イベントのライブ配信など、フォロワーとの直接的な交流を図ることに活用できる。 |
ハイライト | 24時間で消えるストーリーズをプロフィール上に保存できる。複数のハイライトを作成可能。 | 商品紹介、顧客の声、イベントレポートなど、ブランドに関する重要な情報をテーマやカテゴリ別に整理して、フォロワーに分かりやすく提供できる。 |
投稿には様々な種類があり、それぞれに特徴があるため、発信したい内容や目的に合わせて使い分けるといいでしょう。
真、動画、リール、ストーリーズなど、多様な形式のコンテンツを定期的に投稿することで、フォロワーや自社のファンと継続的にコミュニケーションをとれることと、認知度の拡大が図れることが大きなメリットです。
また、フォロワーの反応やコメントを通じて市場のニーズやトレンドを把握し、製品開発やマーケティング戦略に活かすことができます。そのためには、投稿のパフォーマンスを分析したり、競合他社のアカウント調査なども行うとよいでしょう。
広告運用
Instagramは、広告を出稿する機能を提供しています。Instagramのどのような投稿でも、簡単に広告に変えることができます。詳細なターゲティングと多様な広告形式を活用することで、ブランド認知度の向上から売上の促進まで、さまざまなマーケティング目標の達成に活用できます。
短期間で広範なオーディエンスにリーチし、認知度を高めたいときや、特定のターゲットに向けて届けたい情報があるとき(イベント情報やセール情報など)に有効な手法です。
具体的には、以下の投稿フォーマットを広告として宣伝できます。
- フィード
- プロフィールフィード
- ストーリーズ
- リール
- 発見タブ
- 発見ホーム
- 検索結果
広告を通じて新しいオーディエンスにブランドや製品を紹介し、認知度を高められるほか、広告から直接ウェブサイトへ誘導することもできるため、自社サイトやECサイトへのトラフィックを増やす目的にも活用できます。
キャンペーン施策
キャンペーン施策は、コンテスト、プレゼント企画、ハッシュタグチャレンジ、期間限定セールなどを行うことで、フォロワーのエンゲージメントを高めたり、新規フォロワーを獲得するための手法です。新しいフォロワーを獲得したい場合や、期間限定のセールや特別イベントの告知と合わせて、迅速にプロモーションを行いたいときにおすすめです。
Instagramで実施された実際のキャンペーンの成功事例は、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
UGCの活用
UGCは「ユーザー生成コンテンツ」のことで、一般のユーザーが自発的に投稿したコンテンツ(写真、動画、レビュー、コメントなど)を企業のマーケティング戦略に組み込む手法です。UGCは消費者の視点から見たリアルな意見や体験を反映しているため、信頼性が高く、共感を呼びやすいのが特徴です。
具体的には、自社商品やサービスを使用したユーザーに投稿を呼びかけ、その投稿をシェアしたり、ハッシュタグキャンペーンを実施してオリジナルのハッシュタグへの投稿を募る方法などでUGCを集めます。まだ自社商品・サービスを利用したことのない見込み客に対して安心感や信頼感を持ってもらえるという効果が期待できます。
さらに、企業自身のコンテンツ制作コストを削減できるというメリットもあります。
多くの企業がこの手法を取り入れ、ブランドの認知度向上やエンゲージメントの促進に成功しています。
こちらの記事で成功事例も紹介していますので、合わせてご確認ください。
インフルエンサー施策
インフルエンサー施策とは、ソーシャルメディア上で影響力を持つインフルエンサー(フォロワーが多く、信頼性が高い人物)と協力し、ブランドや製品をプロモーションする手法です。インフルエンサーが自らのフォロワーに対して製品を紹介することで、信頼性のある口コミ効果を生み出します。
インフルエンサーのフォロワー基盤や信頼性を借りて、新しい顧客層にリーチすることが可能です。ブランドの露出を増やし、認知度を向上させたいときにおすすめの施策です。
Instagramマーケティングの成功事例
ここからは、Instagramマーケティングの成功事例を10選紹介します。
各企業がどのようにしてフォロワーの増加や売上の向上に繋げているかに注目しながら、それぞれのInstagram運用の特徴を見ていきます。業種によってアカウントの活用方法や特徴が異なるので、ぜひ自社に活用できそうな事例を見つけて参考にしてみてください。
飲食|スターバックスジャパン
まずご紹介するのは、スターバックス(@starbucks_j)です。色鮮やかで高品質な写真で、ブランドの世界観と商品の魅力を効果的に発信していて、高いエンゲージメント率とフォロワー数を獲得しています。2024年時点で、フォロワーは380万人超。
スターバックスのアカウントが成功事例と言われるのは、やはりその世界観づくり。美しい商品写真や季節感を反映したビジュアル投稿を中心に運用しており、「利用しているだけでおしゃれ」と思わせるほどの統一感のあるフィードになっています。スターバックスのアカウントがタグ付けされている投稿も、おしゃれな写真が多く見られます。
さらに、ストーリーズやリールを活用して、バリスタによる飲み物の作り方紹介や、店舗スタッフの紹介などを行っているのも特徴です。ユーザーにとって役立つ情報も発信することで、よりエンゲージメントを高めています。
- プロフェッショナルで統一感のあるビジュアル投稿
- バリスタによる飲み物の作り方紹介や店舗スタッフ紹介などのリール投稿
アパレル|GU
次にご紹介する事例は、GU(@gu_for_all)のInstagramアカウントです。アパレルブランドはビジュアル重視なInstagramと特に親和性が高いと言えます。
GUのInstagramアカウントは、スタッフやスタイリストによるアイテムのコーディネート提案が特徴です。また、ユーザーが投稿した購入品やコーディネート写真を積極的にシェアすることで、多様な年代や身長の方々の着用例も発信。このようなUGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用により、フォロワーは自身のスタイルをイメージしやすく、購買意欲を高める効果があります。
さらに、ショッピング機能の活用も大きなポイントです。気になるアイテムがあれば、ワンクリックで商品購入ページに進むことができ、ECサイトへのアクセスや店頭での探し物の手間を省いています。
このように、Instagramを活用したコミュニティ形成やファン獲得、そして直接的な売上向上に大きく貢献しています。
- スタッフやスタイリストによるコーディネート紹介
- ショッピング機能の活用
- ユーザー投稿の活用(UGCの活用)
スーパー|イトーヨーカドー
イトーヨーカドー(@itoyokado_official)のInstagramアカウントは、おすすめ商品紹介、レシピ紹介、キャンペーン情報など、さまざまな種類の投稿を行ってフォロワーを飽きさせることなく楽しませています。
キャンペーン実施の際には、3つ以上の投稿で一つのビジュアルが完成するグリッド投稿を行っています。視覚的にインパクトのある投稿で、プロフィールにアクセスしたら今店頭で何のキャンペーンが実施されているのかが一目でわかります。
また、「クリスマスケーキ診断」のような自分にぴったりの商品を選べる楽しい投稿や、日常写真にハトデザインを合成した遊び心のある投稿など、日々フォロワーを飽きさせない工夫が満載です。
- キャンペーン情報のグリッド投稿
- 「〇〇診断」などのエンタメ性のある投稿
- 日常写真に遊び心を加える
電力会社|東京電力グループ(TEPCO)
東京電力グループ(TEPCO)(@tepco.official)のInstagramアカウントは、設備や技術を発信するために運用されていますが、その写真の美しさで注目を集めています。
具体的には、発電所や送電施設、ダムや配管などの設備をダイナミックに撮影した写真を投稿。写真には施設の詳細な説明が添えられており、電力事業の重要性を伝える役割も果たしています。
また、「#damphoto」「steeltower」といった英語のハッシュタグも活用することで海外からのコメントもあり、国内外問わずエンゲージメントの獲得に力を入れています。
魅力的な構図やフレーミングの写真のファンは多く、フォロワー数は1.5万人を超えており、電力事業のブランディングに成功しています。
- ダイナミックで美しい写真の投稿
- 英語のハッシュタグで外国からのエンゲージメントも獲得
小売り|ニトリ
次にご紹介するのは、ニトリ(@nitori_official)のInstagramアカウントです。
ニトリのInstagramアカウントは、ユーザーとの双方向コミュニケーションを強化している点が大きな特徴です。
ユーザー投稿をシェアし、インフルエンサーとのタイアップ投稿1を通じて商品を紹介するなど、積極的にUGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用しています。
インスタライブではテーマに沿った商品を実演紹介しながら、ユーザーからのコメントにも対応し、リアルタイムでの交流を図っています。
また、具体的なインテリアコーディネートの写真を多く投稿することで、ユーザーが実際の生活シーンをイメージしやすい工夫をしています。単なる商品写真ではなく、生活に溶け込んだ利用シーンを豊富に紹介し、視覚的な訴求力を高めています。さらに、ショッピング機能を活用することで、ユーザーが気になったアイテムを簡単に購入できるようにし、売上向上にも繋げています。
- タイアップ投稿やUGCの活用
- インスタライブでの双方向コミュニケーション
- 具体的な商品利用シーンの紹介で購買意欲を刺激
- ショッピング機能の利用
- Instagramのタイアップ投稿(Branded Content Ads)機能は、企業とインフルエンサーやクリエイターが協力して広告を作成し、投稿が商業的なものであることを明示する「タイアップ」や「広告」のタグを付けるものです。 ↩︎
家電ブランド|AQUA
AQUA(@aqua_jp_official)は、冷蔵庫とコインランドリー用洗濯機のブランドです。
Instagram上で「セカンド冷蔵庫アンバサダーキャンペーン」を実施し、製品の認知度を高め、エンゲージメントの向上に成功しています。このキャンペーンでは、アンバサダーに選ばれた人が毎月1回の製品投稿を行うことを条件としており、キャンペーン終了後も継続的にPR活動を続けることで、長期的なブランド認知を図っています。
さらに、ストーリーズのアンケート機能を活用し、フォロワーから寄せられたお悩みに対して回答を提供することで、ユーザーとの信頼関係を強化しています。また、投稿では『「収納力がすごい!」と思った方は、コメント欄に「❗️」の絵文字をお願いします♪』といった気軽にコメントしやすい呼びかけを行い、多くのコメントを得る工夫をしています。コメント数が多いとアルゴリズム的に発見タブに掲載されやすいというメリットがあります。
- アンバサダーキャンペーンの実施で認知度の向上と継続的なPR活動
- ストーリーズのアンケート機能を活用
- 気軽にコメントできる工夫
ITサービス|SKY株式会社
Sky株式会社(@sky_it_corporate)は、ITサービスを提供するBtoB企業でありながら、フォロワー数が5万人以上を誇るInstagramアカウントを運営しています。
SKY株式会社のInstagram運用の特徴は、目的別に複数のアカウントを使い分けているところ。企業ブランディング、採用、自社製品の3つのアカウントを運用し、それぞれの目的に応じたコンテンツを提供しています。
特に、採用関連アカウントでは、若手社員のインタビューや社内イベントの紹介を行うことで、社風を伝えるコンテンツを展開しています。就職希望者にとって企業の雰囲気をリアルに感じられる情報を提供しており、採用マーケティングに成功しています。
また、どのアカウントでも積極的にプレゼントキャンペーンを実施し、フォロワーとのエンゲージメントを強化している点も特徴的です。このように、Sky株式会社はInstagramを通じて多角的なマーケティング戦略を展開し、BtoB企業としてのブランディングとエンゲージメントの向上に成功しています。
- 目的別(企業ブランディング、採用、自社製品)の3つのアカウント運用
- キャンペーンの活用
- 採用マーケティング
情報メディア|icotto(イコット)
icotto(@icotto_official)は、旅行情報を発信するメディアで、全国のホテルや旅館を紹介しています。旅行先の詳細な情報や価格に重点を置かず、「どのような旅ができるか」というところにフォーカスを当てて、美しい写真を投稿。ハイライトを「癒し」「ワクワク」「リフレッシュ」など感情別にカテゴライズして、ユーザーが自分の感情に合った内容を楽しめるよう工夫しています。
投稿は雑誌のように編集され、思わず読みたくなる文章が配置されているため、ユーザーがアカウントに長く滞在するようになっています。この長い滞在時間は、アルゴリズム上の評価にもプラスに働きます。
こうした戦略により、ユーザーの共感を得やすく、多くのフォロワーを引き付けています。また、フォロワーは8万人を超え、公式サイトの利用者数は月間1000万人を超えるなど、大きな影響力を持っています。
- 感情に訴えるコンテンツ作り
- 雑誌的な画像で滞在時間を延ばす工夫
コスメブランド|PHOEBE BEAUTY UP
PHOEBE BEAUTY UP(@phoebe_beautyup)は、Instagramで認知度を拡大したコスメブランドです。立ち上げ当初からインフルエンサーへ無料で商品を提供し、インフルエンサーを通じてリアルな使用感や効果をシェアしてもらったことで、そのフォロワーに商品の魅力を伝え、人気が急速に広がりました。
さらに、ストーリーズでは購入を迷っている人々から質問を募集し、それをQ&A形式でハイライトにまとめることで、ユーザーの疑問を解消しています。また、お客様の声もハイライトにまとめて紹介することで、ユーザーとの交流を活発に保ち、親近感を醸成しています。これにより、フォロワーはブランドに対する信頼感と継続的なエンゲージメントを持ち続けています。
PHOEBE BEAUTY UPの成功は、インフルエンサーの活用とユーザーとの双方向コミュニケーションの効果を示す良い例と言えるでしょう。
- インフルエンサーマーケティング
- ストーリーズを活用したフォロワーとの双方向コミュニケーション
製造販売|宇治田原製茶場
宇治田原製茶場(@ujitawara_seichajo)は、日本茶の製造販売を行う企業です。
Instagramでは、少ない材料で簡単に作れる抹茶スイーツのレシピを多数紹介しており、京都の伝統あるお茶屋からの情報発信として、多くのユーザーに支持されています。このことにより、ブランドの認知度と信頼性が大幅に向上しています。
さらに、ストーリーズを活用して、次に投稿するレシピのサムネイル画像をユーザー投票で決定したり、お菓子作りに関する悩みを募集するなど、双方向のコミュニケーションにも注力しています。これにより、ユーザーはより親近感を持ち、積極的にアカウントと関わるようになっています。
- レシピ投稿
- ストーリーズを活用したコミュニケーション
Instagramマーケティングをはじめよう
Instagramマーケティングのメリット・デメリットや、基本の活用方法、Instagramマーケティングの成功事例をご紹介しました。Instagramマーケティングは、大企業でなくても使い方次第で効果的にブランド認知度を高め、顧客との関係を深めることができるツールです。効果を得るためには長期的な運用や戦略などが必要になりますが、まずははじめてみるということが大切です。ぜひ、Instagramをビジネスに活かしてみてください。
eギフト実装をはじめるなら『MakeGift』!shopifyでも店舗でも
MakeGiftとは自社ECサイトや店舗でeギフト機能(ソーシャルギフト機能)を手軽に実装できるサービスです。貴社のお客様に「eギフトでも購入する」という選択肢を増やすことで友人や家族へのプレゼントとしても購入されることが増え売上UPに繋がります。【こんなページが作れます】
現在、Shopify運営者、食品EC、ファッションアパレル、美容、カフェ(店舗)など多くの業界で利用されております。
ECサイトだけではなく店舗でもデジタルチケットととして利用できることも特徴です。
eギフト(ソーシャルギフト)は、購入者が「住所を知らない相手にも手軽にプレゼントを贈れる」ため、ファンがファンを呼ぶ仕組みとなり販売促進の効率化や顧客拡大に貢献できます。
またMakeGiftは大手eギフトサービスと比べて、は低コストで気軽に導入できます。
既に運営しているShopifyのECサイトや店舗でもeギフト機能を実装でき最短1日で開始が可能です!
自社商品のeギフト実装をご検討の際は、ぜひお気軽にMakeGiftへお問い合わせください。